伝説で友情なアニメ映画ランキング 6

あにこれの全ユーザーがアニメ映画の伝説で友情な成分を投票してランキングにしました!
ランキングはあにこれのすごいAIが自動で毎日更新!はたして2025年02月05日の時点で一番の伝説で友情なアニメ映画は何なのでしょうか?
早速見ていきましょう!

83.4 1 伝説で友情なアニメランキング1位
この素晴らしい世界に祝福を!紅伝説(アニメ映画)

2019年8月30日
★★★★☆ 4.0 (508)
2390人が棚に入れました
交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだったゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、ひょんなことから、女神・アクアを道ずれに異世界転生することに。「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。トラブルメーカーの駄女神・アクア、中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、魔王軍の幹部を討伐したり、たまに死んだり……。そんなある日、駆け込んできた紅魔族の少女・ゆんゆんの爆弾発言にカズマたちは凍りつく。「私、カズマさんの子供が欲しい!」事情を聞けば、めぐみんとゆんゆんの生まれ故郷「紅魔の里」が、滅亡の危機に瀕しているという。里を救うために旅立ったゆんゆんを追いかけて、紅魔の里へ向かうカズマたちだが――!?カズマたちパーティを襲う最大の危機!平凡な冒険者カズマが過ごす、異世界ライフの未来はどっち!?

声優・キャラクター
福島潤、雨宮天、高橋李依、茅野愛衣、堀江由衣、豊崎愛生

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

異世界生活は、里帰りですら大冒険…!?

この作品の原作は未読ですが、TVアニメの第1期と第2期は視聴済です。

最近、アニ友から本作品の原作が完結したと聞きました。
その際、
「面白い作品なのに勿体無い…でも面白いからきっと第3期もあるよね~^^」
「そうだ、第3期の前に劇場版を視聴しないと…」
という話題で盛り上がり、現在に至っている訳ですが…

この作品の視聴後にwikiをチラ見して知ったのですが、アニメ第1期は原作の第1巻から第2巻、アニメ第2期は原作の第3巻から第4巻の内容が基になっているんだそうです。
一方、完結した原作の巻数は全17巻…
これって、原作のストックが貯まりまくっているじゃありませんか!

こんなにも原作のストックが残っているとは夢にも思いませんでした。
これは劇場版に続く続編を作ってもまだお釣りが来るのではないでしょうか!?
これまで角川10話枠だったので、今度もきっと10話枠なんでしょうし…


交通事故(!?)によりあっけなく人生の幕を閉じるはずだった
ゲームを愛するひきこもり・佐藤和真(カズマ)は、
ひょんなことから、女神・アクアを道ずれに異世界転生することに。

「RPGゲームのような異世界で、憧れの冒険者生活エンジョイ!めざせ勇者!」

と舞い上がったのも束の間、転生したカズマには厄介なことばかり降りかかる。

トラブルメーカーの駄女神・アクア、
中二病をこじらせた魔法使い・めぐみん、
妄想ノンストップな女騎士・ダクネスという、
能力だけは高いのにとんでもなく残念な3人とパーティを組むことになったり、
借金で首が回らなくなったり、国家転覆罪の容疑で裁判にかけられたり、
魔王軍の幹部を討伐したり、たまに死んだり……。

そんなある日、駆け込んできた紅魔族の少女・ゆんゆんの爆弾発言にカズマたちは凍りつく。

「私、カズマさんの子供が欲しい!」

事情を聞けば、めぐみんとゆんゆんの生まれ故郷「紅魔の里」が、
滅亡の危機に瀕しているという。
里を救うために旅立ったゆんゆんを追いかけて、紅魔の里へ向かうカズマたちだが――!?

カズマたちパーティを襲う最大の危機!
平凡な冒険者カズマが過ごす、異世界ライフの未来はどっち!?


公式HPのあらすじを引用させて頂きました。

そういえばカズマは引きニートという設定だったんですよね^^;
異世界に来てちっとも引き籠っていないので、すっかり忘れていました^^;

そう、今回の物語は「めぐみん」の故郷である紅魔族のお里が舞台となっています。
事の始まりは、あらすじにも書かれている「ゆんゆん」の爆弾発言…
この嫌疑は早々に晴らされるのですが、紅魔族のお里の凄いのと来たら…

めぐみんは、例の爆裂魔法を放つ際、決まって名乗りを上げるじゃありませんか。
今ではめぐみんのトレードマークになっているので違和感は感じませんが、紅魔族のお里は、めぐみんみたいな連中ばかりの集団だったんです。
単騎なら違和感ありませんが集団になると違和感しか感じなかったり…^^;

違和感といえば、みぐみんのご両親も相当でした…
めぐみんから父の名前が「ひょいざぶろー」と聞いていましたが、名前から連想するイメージと実物との間に天地程の隔たりがあるとは正直想定外でした。

それだけじゃありません。
カズマからとあるキーワードを聞いた瞬間から態度が一変するんです。
特に母親のゆいゆいの豹変っぷりは半端ありません。
しかもCVが能登さんだから雰囲気…というかキャラの放つオーラも凄いんです。

こうしてみると、本作品のメインヒロインはめぐみん一択だったようです。
もちろん、アクアやダクネスも登場しますが、めぐみんより存在は希薄でしたので。
物語の合間に時折見えるめぐみんの可愛らしさに、しっかり萌えが感じられる構成だったと思います。

そして、本作品でも魔王軍の幹部はしっかり登場します。
これまでも魔王軍幹部のキャラは独特でしたが、今回の幹部も特濃クラスなので、こちらも期待は裏切りませんでした。
しっかり期待した分だけ応えてくれる作品だったと思います。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

メインテーマは、Machicoさんの「1ミリ Symphony」
エンディングテーマは、アクア、めぐみん、ダクネスによる「マイ・ホーム・タウン」
エンディグのほんわかした感じの曲調はもうお約束ですね^^

上映時間90分の作品でした。
この作品ならではの優しさが感じられるラストの展開も言うこと無し!
やっぱりこのすばはこうじゃなくちゃ…

後は続編の制作発表を待つばかり…
思い切り期待していますよ~!

投稿 : 2025/02/01
♥ : 34

けみかけ さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

我が名はけみかけ!映画『このすば』の魅力を伝えし者!!一見してハーレムに見えども、決して煮えきれないヘタレに訪れたモテ期を語ろうぞ!!!

2016年冬期に第1期、2017年冬期に第2期がアニメ化された所謂“なろう系”異世界転生ラノベシリーズの初の劇場版
原作第5巻を題材にしつつテレビアニメと変わらぬスタッフが再集結
元請け制作はDEENからJ.C.STAFFに変更されました


事故死から異世界へ転生させられた引きこもりの少年カズマ
彼が転生先に特典として選んだのは、転生を司る水の女神アクアそのもの
神を旅の道連れにすることに成功したカズマだったが、実はこのアクアがとんでもないクセモノ
素行が悪く、口も悪いトラブルメーカーで、危機的状況をさらに悪化させるフラグを平気でバンバン立てる上でおまけに酒乱ときてる
能力が低いカズマは冒険を有利に進めるべくさらに仲間を集める
が、揃ったのは敵味方関係なく周囲をまるごと吹き飛ばす【爆裂魔法】しか使えない上に一発限りで行動不能に陥る女魔術師、めぐみん
打たれ強い強靭な肉体を持つが実はドMで敵に陵辱されることを妄想して全く剣が通らない女騎士、ダクネス
本来ならば魔王討伐の冒険を進める一行だが、実際は始まりの街に居座り続け、金儲けや私利私欲を満たす目先のクエストにしか興味が無い
稼いだ資産は毎夜豪遊しては散財、増えるのは借金ばかり
たまに生死を賭けた大きな戦いを制したかと思えば、国家転覆罪で裁判に掛けられる有様
そんな彼等がめぐみんの出身地である紅魔族の里へ、めぐみんを里帰りさせることからこの映画の物語は始まる…


今作冒頭の“マグロ漁船のクエスト”は金崎監督がコンテまで描き切ったのに尺の都合上お蔵入りになったそうですw
その苦渋の決断のおかげもあり、今作は非常にハイテンションなギャグがハイテンポに続くコメディ映画となっています
ギャグやコメディを映画化するのって難しいですよね
『プリズマファンタズマ』がボロクソにつまらなかったことからも良く解りますw
逆に『えいがのおそ松さん』は良く出来てた、あれもハイテンポでずっと笑ってられました


さて、『このすば』において一番大切な要素はシリーズ構成の上洲さんも仰ってますが【カズマ一行を恋仲にしてはイケナイ】ことです
一見してカズマは美女に囲まれたハーレムの真っ只中にいますが、実際のことろ彼女達は大方トラブルの原因か、もしくはトラブルを悪化させる要因となって世間的には厄介モノなんです
そんな彼女達とカズマがパーティーを組み続けるのは、単に【気の合う仲間だから】というところに尽きるでしょう
そこにガチの恋愛要素を絡めてしまうと“気の合う仲間と面白おかしく暮らすgdgd感”というモラトリアムを破壊してしまうわけです
歳を追うごとにわかりみが深まってくるのですが(笑)現実的には美女と付き合うのはメンドクサイw
気の合う仲間と戯れるのが、現代の現実的にはベストなのでは?という提案を剣と魔法の異世界ファンタジーに持ち込んでしまったのが『このすば』の魅力なのです


ところが今作冒頭、カズマにおもわぬ“モテ期”が到来します
モテてはイケナイ作品で、モテ期が発生するという矛盾がまず面白いのですがw実際には今作のクライマックスでカズマが最も惚れさせてしまい相思相愛の関係になる人物というのがとてもとても意外な人物
そのまさかのオチには度肝を抜かされ…いや、爆笑必至でしょうw


オチに選定されたキャラに僕が大好きな、とある大物声優が選ばれているのも仕掛けの1つ
彼女にしかこの役は出来ないんだ!という金崎監督の強いご指名だそうで、GJ!といわざるを得ません


あと今作の作画クオリティに関しては2019年公開の数多の映画でも“最高”と謳って問題無いと思う出来栄えです
とにかくテンションの高いお話である為、キャストの芝居もノリノリに盛り上がっていく
ですので、アフレコ後の芝居にリップシンクロするように作画リテイクを加えたそうで非常に手間と時間が掛かっています
崩すところ、動かすところ、纏めるところのバランスも完璧です


以前のテレビシリーズで描かれた細かなキャラ設定やサブキャラ達を覚えていると笑いどころはとても多くなるのですが、単純にボケとツッコミの応酬を剣と魔法の異世界ファンタジーでやる、っていうのが面白い作品ですので初見の方もこの機にチェックされることをオススメします

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15
ネタバレ

はあつ さんの感想・評価

★★★★★ 4.5

このすば新喜劇

私が今まで観たアニメ映画の中で1番館内に笑い声が溢れてました。
それはひとえにテレビアニメ「このすば」ファンの期待に応えていた証拠。
ギャグの繰り出すテンポ、コメディの流れはほぼテレビ版を踏襲しており、キャラクターそれぞれの確立された芸風は笑いのツボをはずしません。
テレビ版でのキャラ達のボケとツッコミが肌に合った方なら満足できると思います。

《ストーリー》

ヒロインの1人「めぐみん」の故郷「紅魔の里」をメイン舞台に展開するドタバタコメディ。
脚本構成は、テレビ2期ラストエピソードの焼き直し({netabare}「アクアの聖地降臨」を「めぐみんの里帰り」に置き換え、奇矯な住民達との交流から魔王軍幹部とのバトルで締める{/netabare})で既視感はありますが、本作はキャラ達のコントを楽しむのが一番の目的なので問題なし。
お笑いギャグは下ネタが多かった印象ですが、キャラごとのお馴染みの個性はもれなく描かれお約束の笑いに抜かりなしです。
{netabare}自分は下ネタも好きなのでメスオークの欲情やシルビアの両性ネタも笑えましたが、寝てるロリっ娘にオイタをするか迷うとこは背徳感が邪魔をしました(が、周囲を回るレインボーカズマの絵面にはフキました^o^)。{/netabare}
全体を通せば、愛すべきポンコツパーティーの熱い絆と優しさも感じられ「このすば」ワールドを満喫できました。

《キャラ》

劇場版らしく豪華なテレビ版オールキャスト。
新キャラも交えて主人公カズマとのギャグの応酬が繰り広げられます。
今作のお当番ヒロインめぐみんを筆頭に紅魔族の女子キャラ達に萌える楽しみもあり♪
個人的にはアクアのポンコツぶりが一番好きなので、エロ萌えに頼らないおバカな笑いがもっと観たかったかな・・

《声優さん》

皆さんノリノリの演技。
カズマ役の福島潤さんはキャリア20年のベテラン声優。アドリブも交えたハイテンションな演技で若い女性声優さん達を引っ張られており、このすばの立役者と言っていいのでは。
今回、その福島さんと一番絡んだのがめぐみん役の高橋李依さん。
動画やラジオでも福島さんと和気あいあいの掛け合いをされてますが、2年前にお二人のラジオ番組内で、今回のこのすば続編制作を知った時の高橋さんのガチ泣きにはこちらももらい泣きしそうに~
当時、自分がメインヒロインを演じる事になるとも知らず感涙されたりえりーのこのすば愛!本作で存分に表現されてました。
「エクスプロ~ジョン!!」

あと本作で、能登麻美子さんがこのすばに初参加されたのが私にとっては嬉しいサプライズでした!(演じたキャラはけっこうブラック・・{netabare}めぐみんが若くして家を出たのも頷けます^^;{/netabare})

《作画》

制作会社が変更されてますがテレビ版準拠と言ったところ。
キャラ画などで狙ったのかと思えるほどの崩れた作画は無いですが劇場版と思えるほど質の高さも感じません。
それでもめぐみんの放つ魔法の爆裂エフェクトは効果音と合わせて凝ってました。
テレビ版から感じてますが、カラフルな星粒の煌めきを織り混ぜてるのは可愛いめぐみんにピッタリですね。

《音楽》

エンドロールでパーティー女子3人によるキャラソンとMachicoさんの曲が2曲続けて流れるんですが、これは勿体ない~
盛り上がるMachicoさんの曲はテレビ版時のようにオープニングかラストバトルのバックで聴きたかったです。

《最後に》

本作は後日、自宅で1人ニヤニヤ(ゲラゲラ)鑑賞するのも良いですが、お笑い芸人の生演劇のようにファンのみんなで盛り上がるライブ感を楽しむなら、ぜひ劇場へ足をお運びください~(映画の入場特典の短編小説も面白いです^^)

投稿 : 2025/02/01
♥ : 25

65.2 2 伝説で友情なアニメランキング2位
ドラえもん のび太の太陽王伝説(アニメ映画)

2000年3月11日
★★★★☆ 3.7 (66)
413人が棚に入れました
白雪姫の劇の練習をしていた5人。しかしどうにもうまくいかない。しかもドラえもんのひみつ道具「万能舞台セット」をジャイアンに取られてしまう。

絶対返してくれないと判断したドラえもんは、「タイムホール」を使って取り返そうとする。ところが失敗し、おまけにのび太が無理した結果、タイムホールの時空が乱れ、その影響で、のび太の部屋のタイムホールが古代の太陽の国といわれるマヤナ国に繋がってしまう。そこでのび太は、自分そっくりの姿をしたティオ王子に出会う。

声優・キャラクター
大山のぶ代、小原乃梨子、野村道子、たてかべ和也、肝付兼太、緒方恵美、飯塚雅弓、杉山佳寿子、千々松幸子、田中亮一、佐久間レイ、唐沢潤
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★★★ 4.4

ティオ王子がかっこかわいい

シリーズ21作目。
{netabare}
OPがなぜかウィーン少年合唱団を使っていて、冒頭から驚かされた。

本作はひみつ道具の故障によってのび太の部屋とマヤナ王国とが繋がって、のび太と瓜二つのティオ王子と出会い、マヤナ王国の危機を救う戦いに首を突っ込んでいくといという展開。

前半ののび太と王子の入れ替わりはなかなか面白い。価値観ギャップによって生じるおかしさや切なさをうまく突いている。

そしてなんといっても王子のキャラクターが素晴らしい。まじめで実直で頑固なところがあるのだけど、のび太たちと触れ合うことでグッと成長していくのがなんか感動する。本作ではのび太よりもこの王子こそが主人公だったと言えよう。

ストーリーは王道で分かりやすく、演出もいつもよりも力が入っているし、前述のおかしさや冒険のワクワク感も出てるし、ラストもかっこいいし、全体を通してシリーズの中でもかなり水準の高い作品に仕上がっているなと思った。

しかし、途中のサカディを挑まれた二人組は勝手に命を賭けさせられて、勝手に許されて、ホント気の毒だった。

ポポルが終始かわいい。
主題歌も素敵だった。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

ASKA さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

旧ドラ映画太陽王伝説。のび太とそっくりな王子と王国の話

旧ドラ映画の太陽王伝説です。
今回はのび太達が白雪姫を学芸会で出すために練習している所から始まります。
ドラえもんの道具万能舞台セットをジャイアンにとられ、それを取り返すためドラえもんはタイムホールを出すのですが、取り返すのには失敗し、タイムホールが壊れてしまい、時空がゆがんで何処かの時代のどこかにある「マヤナ国」につながってしまう。


その王国にはなぜかのび太そっくりな顔をしたティオ王子がいて・・・・

という感じで、最初はのび太とティオがお互いの生活を入れ替えたりとコミカルなシーンですが、お互いがそれぞれの暮らしを体験することで、色々とお互いの生活をわかっていき、シリアスになっていくのは良いと思いました。

また今回もドラえもんの道具が活躍しますし、のび太、ドラ、ジャイアンの活躍も見どころです。ティオの声がシンジ君の緒方恵美さんなのもよかった。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

HG anime さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

のび太にそっくりな王子様w

↑設定がおもしろい。のび太にそっくりではあるが人柄が正反対の王子ティナがのび太を観て成長する物語。帝王学をのび太に教わるという展開はおもしろい。昔私はこの作品を小学生低学年時に劇場で観たが、上に立つものは能力を伴った威厳をもち、それでいて謙虚で優しく、目下の者に愛される人物であるべきだということを子供ながらに感じた。子供に見せたい作品だ。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 2

62.7 3 伝説で友情なアニメランキング3位
ワンピース映画 - ONE PIECE(アニメ映画)

2000年3月4日
★★★★☆ 3.5 (94)
493人が棚に入れました
伝説の大海賊ウーナンが宝を埋めたという黄金の島が舞台。
「ワンピース」を目指して今日も航海を続けるルフィ、ゾロ、ナミ、ウソップたち。ケンカ中のところを、ナミのお宝を盗みにきたコソドロ三人衆と海賊エルドラゴに攻撃されてしまうが、なんとか生き延び、エルドラゴに捕らえられていた少年トビオを助け出す。ウーナンに憧れているトビオの話を聞き、ルフィはウーナンがいい奴だったら仲間にしようと言い出し、一同は黄金の島へ向かうことに・・・。
『週刊少年ジャンプ』で連載中の人気コミックを基にした、TVアニメの劇場版。海賊王を目指す少年ルフィが、仲間たちと繰り広げる冒険と騒動をコミカルに描く。

声優・キャラクター
田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平

三毛猫メリー さんの感想・評価

★★★★☆ 4.0

ウーナンの宝物

2021.4.13 視聴完了。

サンジが仲間になる前の、まだ総勢4人だったころの出来事。
おでん屋の岩蔵とウーナンに憧れる孫のトビオ関連の話です。

1時間に満たないので見やすく
内容も良かったですね。

特に今は亡き
青野武さん
内海賢二さん
野沢那智さん
とても素晴らしかったです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 7

とおる さんの感想・評価

★★★★☆ 3.7

タイトルなし

面白かったけどサンジ好きの身としてはちと寂しい

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0

唯衣 さんの感想・評価

★★★★☆ 3.2

タイトルなし

劇場版第1作目
2000年3月4日公開

投稿 : 2025/02/01
♥ : 1

70.9 4 伝説で友情なアニメランキング4位
犬王(アニメ映画)

2022年5月28日
★★★★☆ 3.8 (71)
175人が棚に入れました
後世日本の文学や演劇などに大きな影響を与えた軍記物の名作「平家物語」。

その現代語訳を手掛けた古川日出男により「平家物語」に連なる物語として、南北朝~室町期に活躍し、世阿弥と人気を二分した能楽師・犬王の実話をもとに新たに生まれた「平家物語 犬王の巻」が、ミュージカル・アニメーションとして描かれます。
ネタバレ

101匹足利尊氏 さんの感想・評価

★★★★★ 4.1

平家怨念ロックの狂騒に花の都が呑み込まれていく……

古川 日出男氏の原作小説『平家物語 犬王の巻』は未読。

【物語 3.0点】
室町時代・京を舞台にしたライブビデオ風。

観阿弥が開いた“正統な”能楽の系統確立時に
異端と排除された田楽その他の芸能文化。
その中で史料に名前だけ残された芸風不明の犬王。

琵琶法師が語り継いで来た平家物語。
“覚一本”以外が禁止され封じられた諸本。

メインストリームにかき消された歴史の傍流。
そこに自由な表現の可能性を見出した湯浅 政明監督が、
壇ノ浦の海中で呪具と化した草薙の剣も飛び道具にして、
失われた犬王の芸を現代ロックスター風に昇華させエンタメ化を目論む。


構成は序盤は犬王と、盲(めしい)の琵琶法師・友魚(ともな)のバディ結成エピソードで土台固め。
中盤~終盤にかけては、スターダムにのし上がって行く、彼らのライブパフォーマンスに尺の大部分が制圧される。
この間、普通の台詞など幕間MCくらいの尺しかない。

いい映画観たというより、何か得体の知れないエネルギー弾を食らった後みたいな放心状態。


【作画 5.0点】
アニメーション制作・サイエンスSARU

一応ミュージカル要素もあるが、本作はアニメーションの後に音楽が制作される。
アニメーションが音楽に従属するのではなく、メインはあくまでアニメーション。

ライブシーン。室町時代にロックンロールというだけで既にぶっ飛んでますが、
{netabare}プロジェクション・マッピングで泳ぐ、でっかいくじら♪{/netabare}など
こんな凄い仕掛けこの時代に実現可能なの?(苦笑)という驚愕シーンが目白押し。

これは過去のものほど劣っていて、現代になるにつれどんどん進歩しているという歴史解釈に違和感を抱く監督方針によるもの。
何が起こってもおかしくない犬王の舞台を映像が好演出。


奇形に生まれた犬王の面から覗く街並み。
盲(めしい)の友魚から見た、音とぼやけた色彩だけの世界。
普通の人間が体感できない感覚の映像化も独特。
それらがスムーズに切り替わることで、諸々の境界が希薄化し、
犬王や友魚に平家の怨念が実体として認識される超常も受容できてしまう。

五感さらにはそれ以上の感覚をも自在に視覚映像化してしまうアニメーションの真髄。
但し規制の境界をも無効化してしまうので部位欠損、出血多量などグロには注意。


【キャラ 4.5点】
{netabare}父の過剰な芸への執着が草薙の剣に宿った怨念を引き込んだこと{/netabare}により、
奇形、醜い顔に生まれた犬王。
が、彼は自身の人生に対して驚くほど楽観的で、それが周囲を巻き込むエネルギッシュな芸風に現れる。
さらには{netabare}平家の怨念の声に応えて演じることで異常な身体が一つずつ健常になるという{/netabare}設定により、
彼のステージは文字通り一期一会。
芸に全身全霊をかける彼の生き様が最大化。

バディとなった琵琶法師・友魚(ともな)。
自身を不幸にした足利一味への恨みも滲んだ音色で犬王と共にのし上がり、
やがて足利義満に対峙する。
友一、友有(あり)と改名し、その名に執着していく様に、彼の執念がこもっています。

美醜は表裏一体。地位や名声、肉体の満足は必ずしも精神の満足に直結しない。
ある種の悟りの境地も感じる圧巻の生き様。

ラスト……{netabare}犬王は五体満足となり仮面も外したが、義満の要求を飲み、芸と本心を封じた素顔の“仮面”。

改名により600年見つけられなかった友魚と、ようやく再会する犬王。
その姿が敢えて売れっ子になる前の友魚&元の醜く不自由な肉体の犬王だったこと。{/netabare}
この対比は象徴的。


【声優 3.5点】
犬王役にはロックバンド・女王蜂のボーカル・アヴちゃん。
ご本人が声優としてというよりモンスターとして呼ばれたのではと述懐する通り、
こまごまとオーダーし、声優業の常識で縛り上げるより、
彼のアーティストとしての生き様を熱源として歌と台詞でぶつけてもらうことに注力。

この破天荒な起用は友魚役の俳優・ダンサー・森山 未來さんに対しても同様で、
ライブビデオ感に拍車をかける。

“ちゃんとした声優”への執着など諦めるしかありませんw


そんな中、犬王の父役で声優の存在感を見せるのが津田 健次郎さん。
芸人としての名声にしがみつき全てを差し出してしまう狂気を熱演。


【音楽 4.5点】
劇伴担当・大友良英氏。
適宜ピアノやギターもアレンジし時代性だけでなく普遍性も重視。

大友氏作曲による劇中歌・主題歌。
作詞に湯浅監督やアヴちゃんも参加し、平家や歌い手自身の生き様が混在した、
混沌とした和風ロックを、音域の広いボーカルが歌い上げる。
(手拍子!)などライブ感を煽る文言も盛り込まれた楽曲群はパフォーマンス映像と一体で、単体で聞いても味気ない。
切り売りには不向きな構成にもアニメをMVにしてなるものかと言わんばかりの反骨精神を感じますw

あと、足利義満へのパフォーマンスついでに、
{netabare}建武新政期の乱れた世を皮肉った二条河原の落書を歌詞に取り込んで
足利(こっち)に矛先を向けるのはアブナイのでおよしなさいw{/netabare}


【感想】
ビートルズが世界を席巻し、権威や体制が脅かされた。
ロックが不良の音楽であった時代も想起させる危険なロックオペラでした。

いや~マジでヤバかったです。
源頼朝公以来3代で途絶えた源氏将軍同様、
足利幕府も、民衆を熱狂させる平家の怨念に呑まれて、3代義満で滅亡か?と一瞬覚悟しましたw


同じサイエンスSARU制作『平家物語』履修の必須度については、

壇ノ浦の悲劇の共有→ヘイケカニの“顔”にまで現れる怨念を実感。
テクノ、ロックをアレンジするフリーダムな劇伴→犬王パフォーマンス受容への助走。
主人公びわを通じた語り継ぐことの重要性→語り継がれた平家物語が時代を揺るがす脅威。

など事前視聴しておけばメリット大なので是非といった感じです。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 27

nyaro さんの感想・評価

★★★★☆ 3.1

話は平凡。テーマ性は正直よくわからず。映像と音でしょうか?

 前情報は平家物語に関わるということと音楽と踊りという要素、結構評価されているという情報だけ知っていました。話の意味そのものはそんなに難しいわけではありません。ですが、その含意…テーマかメッセージ性ですね。良くわかりません。なぜそれほど評価されたのでしょう?

 一つ目の視点で、スタイリッシュ時代劇の一つのバリエーションで、日本の伝統文化プラス現代音楽、ダンスの組み合わせが目新しい。エンタメとしての完成度。

 二つ目の視点で、名前とアイデンティティや伝統芸の大成と執着・名声。つまり受け継がれるものと、新しい表現・アートとのの対立。

 三つ目の視点で、源平合戦で死んでいった名もなき人々の想い=大衆。それを伝える琵琶法師。権威=歴史の統一、支配階級の思惑。

 そういったことが映画の意味だと思うのですが、しかし、最後でかなりモヤモヤします。芸の呪いのようなものが犬王の父親にかかり、権力と伝統側の藤若=世阿弥が結果的に成功者です。埋もれていった友魚は自分の信じる芸に殉じました。ここまでは逆説的ですが残っているもの、権威があるものだけが本物ではない、という意味にも取れます。

 また、友魚の一家の不幸も何となく意味が分かります。平家の遺品で暮らしていた故の怨念。結果的に琵琶法師となり名もなき平家の人間の想いを拾って語る存在となります。悪くとれば所詮は平家の無名の人間のの想いなどなんの力もないとも取れます。

 しかし、犬王とは何だったのでしょう?本作の題名にもなった犬王の生き方。初めは手塚治虫の「どろろ」とほぼ同じ構図です。親の「業」により生まれながらの奇形となる。平家の想いを形にすることで本来の姿を取り戻していったのになぜそういうエンディングになるか、です。
 単純に解釈すれば、名を残せなかったことこそが、最大の罰というか因果というかそうとれます。ただ、そうなると世阿弥との対比が成立しない気がします。世阿弥対犬王だとルッキズムの視点も考えられますが、犬王は結果的に普通の顔になるしなあ。

 犬王の父の芸への執着はプラスというかそこまでしないと名は残らないと考えればいいのでしょうか?「ポンポさん」のジーン監督だとすればわかりますが。いや、犬王の父もまた埋没した?となると意味がさっぱりです。平家の呪いの意味は?

 ただ、そうやって意味を拾っていったとして、最終的に何を感じればいいのでしょうか?不条理、歴史に埋没した人間、表現の自由、芸への執着、名を遺す、伝統…いろんなパーツは見えてきますが、映画全体として正直言えば消化不良です。それはすべて犬王の立ち位置に起因します。

 そこが優れているのでしょうか?そのズラしの部分に意味性があるんでしょうか?ラストシーンが最重要だとするなら、歴史には埋没したかもしれないけど確かにそこに奇跡的に生まれた優れた芸術があった…ということなんでしょうか。

 そして本作の最大の分からないポイントなんですけど、話が単純すぎて正直途中ちょっと退屈でした。すべてが予想される展開通りだし、22年度のTV版の「平家物語」と比較すると何か物足りない感じです。というか平家を絡める必要があったかどうかすら分かりません。
 最後の2人の選択の対比を見せるだけではないと思いますが、しかしそれだけの気もします。また、音楽と映像だけ楽しむなら22年度の「ワンピース」と同じということでしょうか?

 結論からいって、エンタメとして単調な上に、表面的に読み取れるテーマ性が単純すぎて、何が評価されたのかわかりません。いや、評価された理由はわからなくはないですが、そんなものか?と言った方がいいかもしれません。それとももう1段何かがあるんでしょうか?

「犬王という名前だけの存在だった伝説の能楽師の歴史のIFをスタイリッシュにドラマチックに音楽と共にお届けします」が結論でしょうか?だとすれば私が好むテリトリーではないです。
 1回しか見てないですが、2回目見るのが辛いので、アマプラの3日制限以内で見る気がおきれば見ます。

 最近思うのですが私は物語性やテーマ性に重点を置きますが、やはりアニメ映画における「映像と音」は映像作品として大きな要素です。そこを過小評価しているのかなあという気もします。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 6

遊微々 さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

これぞまさしく真の、そして新時代のジャパニメーション

どうしても話題先行のため、細田守監督や新海誠監督のほうがポスト宮崎駿ポジにプッシュされがちですが、やはりアニメ好きとしては現在の業界で天才アニメーターといえば湯浅監督を置いて他にいませんね。本作も大変に衝撃的でした。

日本の伝統芸能である能楽がテーマの本作。能楽といえば教科書で観阿弥・世阿弥の名前を覚えている方も多いでしょうが、本作がスポットを当てているのは、そんな観阿弥・世阿弥と同時期に活躍しながらも、歴史に陰に埋もれてしまった実在の能楽演者・犬王。本作では出生の際に体に呪いを受けてしまっていた犬王と、同じく呪いによって光を奪われた琵琶法師の青年・友魚が、共に語られていない新たな平家物語を語り、その過程で犬王の呪いが解かれていくというもの。手塚治虫の『どろろ』を彷彿とさせるような話ですね。
これだけでも中々に見応えがありそうな中身ですが、本作が凄まじいのは能楽を現代のロック調にアレンジしたミュージカル映画に仕上げ、それを2Dのとんでも作画でまとめあげていることです。
昨年細田監督の『竜とそばかすの姫』を視聴した際、ストーリーもそうでしたが、それ以上に引っかかっていた点が今作みてようやく分かった気がします。アレはようは『美女と野獣』をイマージュした結果で、ディズニー作品を日本でやろうとした結果があの作品だったんだと思います。ミュージカル映画というとどうしてもディズニーのイメージが強いですからね。
でも本作は、ディズニーとはまさに対照的といったところ。徹底して「和」を意識した作りになっています。でも曲調だけは現代式。なのに作品の雰囲気は削がれていない。この絶妙なまでの融合を、果たして何人のアニメーターが実現できるでしょうか。

本作はアニメーション部分だけでもありません。そのストーリーにも味があります。本作で犬王たちが語った「平家物語」は、ようは忘れ去られたものたちの声を拾い上げて歌ったもの。歴史は勝者が作るのが世の理であり、犬王たちもまた時代が経つにつれ忘れ去られ、現代では観阿弥・世阿弥の名前しか残っていません。忘れ去られるものたちだったからこそ、忘れ去られた者たちの声を拾うことができた、そういう風にリンクさせて解釈することが出来るのではないでしょうか?

あと湯浅監督には毎回驚かされるんですが、いつもいつも「どこから拾ってきてんの?」っていうキャスティングをしたかと思えば、それがバチクソにハマっている。このセンス本当にすげーって思います。映像研の浅草役に伊藤沙莉持ってきたことも然り、本作の犬王役のアブちゃん然り。声優未経験の芸能人の起用は批難されがちですが、湯浅監督はプロモーション目的ではなくガチで選んできてるところが非常に好感が持てますね。他の作品もこうしてくれ....

サイエンスSARUでの監督はこれが最後とのことですが、今後の進退が気になりますねー。もっとメディアはプッシュして取り上げろよって思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 9

85.5 5 伝説で友情なアニメランキング5位
劇場版 メイドインアビス -深き魂の黎明-(アニメ映画)

2020年1月17日
★★★★★ 4.2 (539)
2349人が棚に入れました
隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、奇妙奇怪な生物たちが生息し、今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。そこで、プルシュカと名乗る女の子に出会い…

声優・キャラクター
富田美憂、伊瀬茉莉也、井澤詩織、森川智之、水瀬いのり
ネタバレ

ぽ~か~ふぇいす さんの感想・評価

★★★★★ 4.8

初日舞台挨拶に行ってきました

原作既読

TVシリーズの続き
あるいは2本の総集編映画の続きです

かわいい絵柄に反してハードな内容で知られるメイドインアビスですが
中でも特にしんどい部分の映画化です
その描写はそれまでのPG12指定からR15指定に引き上げられ
前売りの返金対応を余儀なくされるレベルなので
原作を知らずにこれまでの映像化部分のみの知識で観に行く人は
それなりに覚悟が必要です

メイドインアビスという作品の魅力は
未知の世界を一歩一歩踏みしめていく
ワクワクドキドキの大冒険と
過酷な運命に翻弄されながらも
そこに毅然と立ち向かっていく少年(?)少女の姿
その二つが両輪となって進んでいくストーリーにあると思っています

ですからメイドインアビスシリーズ全体としては
物語に5.0をつけても良いと思っていますが
今回の劇場版はあまりに後者に偏り過ぎています
ほのぼのしたシーンは序盤のリコ飯シーン程度のもので
一見ほのぼのして見えるプルシュカ関連のシーンは
結末を知っているとまったく心休まりません・・・

今回の舞台挨拶で続編製作が発表されたので
この後はもうちょっとバランスよくなるので
どちらかというとそちらに期待です

そんなわけで御通夜にでも出席するような心持ちで
今回の作品を見に行ったわけですが
漫画だと割とあっさり進んでいたバトルシーンが
大幅パワーアップしています
原作だと一コマ二コマの部分を大筋は変えないままに
がっつり尺を取って見ごたえのあるバトルシークエンスに仕上げてありました
この部分に関してはしっかりと劇場版クオリティで
それだけでも劇場まで足を運ぶ価値があったと思います

この先の映像化に関しては今のところ制作決定としか報じられておらず
1部ニュースサイトなどで2期決定などと報じられていますが
残念ながら根も葉もありません
原作のストックもそんなに多くありませんし
原作と並走する形で定期的に劇場版を公開する
という形なのではないかと推測していますが
どのような形であれこの先の映像化には期待しています

~・~・~・~・~・~・~・~舞台挨拶レポート~・~・~・~・~・~・~・~

初日の朝イチ、上映後舞台挨拶にて・・・(ネタバレ有)
{netabare}司会のおねーさん(カドカワのP)

司会「皆さんおはようございまーす!」
客「おはよーございます」
司会「あ、皆さんだいぶ探窟慣れしてきましたね!」
レグ役:伊瀬茉莉也「去年は我々の方もどう接していいかわからなかった」
リコ役:富田美憂「私たちもこの空気感に慣れてきましたね」
ナナチ役:井澤詩織「うんうん」
プルシュカ役:水瀬いのり「え!?・・・あの・・・
   私、今どういったテンションで行けばいいのか
   全然わからないんですけど・・・」

まぁそりゃそうなるよねw
ただ言わせてもらえば
後編の時はボロ泣きしてましたが
今回はそこまででもなかったです
グレードダウンしたというよりは
ボ卿の怪演が圧倒的過ぎて
そういう方向にあまり気持ちが動かなかったというか・・・

水瀬「私はこの作品に携わるのは今回が初めてなんですが
   実はTVシリーズの時にリコ役でオーディション受けてたんですよ」
富田「あわわわわ・・・」
水瀬「あ、いえ・・・別にそういう意味じゃないんですけどw
   私はオーディションの際に感情移入しすぎると
   落ちて辛い思いでになることの方がが多いので
   あんまり感情移入しないようにしているんですけど」
富田「あわわわわわわ・・・」
水瀬「いや、ほんと変な意味じゃなくてw
   でもこうして巡り巡ってリコたちと冒険することができるのは
   何かの縁なのかなと思うと嬉しいです」

冒険・・・?
それはカートリッジとしてかな?(´・ω・)
それとも笛として?(><;

司会「皆さんの思い入れのあるシーンを教えてください」

井澤「まずライザのモノローグとタイトルロゴ
  あれがいかにも映画だぞ!って感じで
  見ただけで鳥肌立った!」

食い気味に即答するしーたむ
確かにそこも良いけど
みんなが期待jしてるのはそういう話じゃないですw

富田「プルシュカがこぼれちゃうシーンの後
   場面転換があってそのあとの
   レグとナナチに『二人とも~』って呼びかけるシーン
   テストの時に通しでまとめて録ったおかげで
   前のシーンの感情が抜け切れてなくて
   ちょっと半泣きの変な感じになっちゃったんだけど
   スタッフさんからはなんか『面白い』って言われて
   でもって本番はそれに近づけようと何度も頑張ったんだけど
   うまくいかなくて結局テストのが採用されちゃいました」

意図せずうまくいかなかったときの演技を
もう一度出してくれって言うのは
なかなか難しい注文ですねw

伊瀬「雪の中で倒したボン様に
   プルシュカが駆け寄って泣きじゃくるシーン
   リコたちからしたらミーティの憎い敵でも
   プルシュカにとっては大切なお父さんだと思うと
   すごく複雑な気持ちになった」

確かにあのシーンまでで観たらそういう思いもわかります
でもそのあとボン様がその愛娘にした仕打ちを考えると・・・

伊瀬「レグが切り刻まれるシーンで
   台本には『……つ!』って書いてあるのを
   どうやって伝えるのか試行錯誤したのが印象的
   息を吐くのではなく息を吸う演技というを初めてやった
   スタッフさんとも相談しながらいろいろ試してみた」

こういう声にならない声をちゃんと声にするのが
やはりプロの声優さんの仕事ぶりなんですよねぇ
いい仕事してました

水瀬「『リコたちと冒険したい』って叫ぶところ
   最初の段階でキャラクターのディレクションとして
   『リコたちより少しお姉さんな感じで』
   っていうよいうに受けていたんですが
   リコたちの前ですこしお姉さんぶっていたプルシュカの
   内面に秘められていたものが解き放たれたシーンでした」

結末を知った状態で観に行くと
ものすごい死亡フラグにしか見えないんですが
原作未読組にはあれはどう映ったんでしょうか?

井澤「捕まったレグを取り返すシーン
   ナナチのまま怒りを表現したかったんだけど
   感情を込めすぎると全然ナナチじゃなくなっちゃって
   ただのイケメンじゃん・・・みたいな
   やっぱりあのアンニュイな気だるい感じがないと
   ナナチっぽさが無くなっちゃうんだよなぁ・・・んなぁ」

さすがに最初のだけではマズイと思ったのか
再びしーたむのターン
感情的になるシーンなのに感情的に演じてはいけない
うーん・・・難しすぎる注文ですね

舞台挨拶のラストに
TVシリーズからのアニメ化の歴史をたどる
ダイジェスト映像が流れその最後に
続編政策決定の文字が!

伊瀬「アニメ制作って箱根駅伝みたいなものだと思うんです」
周り「???」
伊瀬「つくし先生が原作を書いて
   それを脚本家がシナリオに起こして
   監督が絵コンテ書いて・・・
   そんな制作過程の一区間が声優によるアフレコなんだ
   お正月に箱根駅伝を観ながらそんなことを考えてた」
   そうやってつながってきたタスキが
   さらに続編へとつながっていくのがとてもうれしい」

オフにもそんな思考してしまうのは
やっぱりプロ意識のあらわれですね

水瀬「盛り上がってるところに水を差して悪いんですが・・・」
周り「(あっ・・・)」
水瀬「でも、聞くところによると
   原作ではリコちゃんがプルシュカを回想してくれるとか?
   なので是非そこをバンクじゃなく新録でやって欲しい
   マネージャーさんを通して『アフレコまだですか?』って
   定期的に圧力かけて行くのでよろしくお願いします!」

出番あるといいですねw
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 21
ネタバレ

ぺー さんの感想・評価

★★★★★ 4.2

妥当な構成と不適当な導線

2020年1月公開 105分でR15+指定


導線が悪いと思います。同時期で楽しめてる我々ではなく後続の方々にとって。
新作劇場版はTV版1期の続編にあたります。そして予定している2期はこの劇場版の続編になる模様。

 1期⇒劇場版⇒2期

矢印の変更やスキップはNG。1期は劇場版を楽しむための、劇場版は2期を楽しむためのそれぞれ必要条件が確定してます。しかもこれ以外に総集編映画が存在してたりと、視聴順が分かりづらく極めて不適当かと思います。
劇場版飛ばして2期観てしまう方が続発することでしょう。それ以前にやや混み入ってくると二の足を踏んでしまうものです。それが勿体ない。せっかくの良作なのにハードルが設置されてしまいました。


まあでも異議申し立てはそれくらいで、劇場版を続編としたことは極めて妥当な判断でもありました。劇場版として切り取る必然的な理由があったからです。
こと“冒険アニメ”に関しては私の浅いアニメ歴上この『アビス』ほぼトップクラスといってよい。
まず美術が素晴らしい。層を下がっていく度に景色が変わり、そのどれもが初めて見る光景だったり。さらに戻るべき場所オースの街も手抜きなしで描かれていることを地味に評価してます。
次に立ちはだかる困難が容赦ありません。“命がけの大冒険”を地でいくとこんな感じになるんだろうな、の説得力がそこにあります。
最後に探窟家のメンタリティがいかにもな感じでぶっ壊れています。
途中出会う人も先人もそして主人公のリコも。

{netabare}一層 : アビスの淵  深度0mから1350mの空間を指す。上昇負荷は軽い目まいと吐き気
二層 : 誘いの森   1350mから2600mの空間。上昇負荷は重い吐き気と頭痛、末端の痺れ
三層 : 大断層    2600m~7000m。二層に加え、平衡感覚に異常をきたし、幻覚や幻聴を見る
四層 : 巨人の盃   7000m~12000m。全身に走る激痛と、穴という穴からの流血
五層 : なきがらの海 12000m~13000m。全感覚の喪失と、それに伴う意識混濁、自傷行為
六層 : 還らずの都  13000m~15500m。人間性の喪失もしくは死。詳細不明{/netabare}

普通は一層すら勘弁です。そこを「憧れは止められない」で行けてしまうのが探窟家なんでしょう。
おさらいすると不動卿オーゼンの『監視基地』は二層。ナナチの住処四層は、リコがタマウガチに襲われミーティを送った場所であり、1期の終了地点でもあります。
そして五層『前線基地(イドフロント)』に待ち受ける黎明卿ボンドルド(CV森川智之)とのあれやこれやが劇場版で繰り広げられる物語となるわけでした。

このボンドルドがもう強烈過ぎて劇場版に押し込んだ感があるんですよ。
一大絵巻としての冒険物語がTV本編です。冒険というのは山場やポイントがあって、その一つ始めの関所にあたるのがオーゼンのとこ。オーゼンもだいぶユニークでしたが、二つめの関所の主ボンドルドには一人で根こそぎ持っていかれてしまいそうです。丸くなる前の野生爆弾くっきーが場を荒らしまくって後は一面焼け野原みたいな。冒険物語がバトルアニメに変貌してしまう怖さがありました。
全13話なりのバランスを崩しかねない存在それがボンドルド。ということで流れのあるTV本編からは切り離してリコたちに対峙させたのでしょう。動きも大きくなるのでスクリーンが映えます。

六層は還らずの都。上昇負荷は人間性の喪失もしくは死。目下リコ・レグ・ナナチの三名は五層なう。その五層には六層に行くため必ず通過しなければならないポイントがありそこにはボンドルドが鎮座。
因縁の深いナナチや一緒にミーティを送ったレグとリコにとっても激突必至です。果たして無事六層に向えるのか?動きが映える劇場版とか言っちゃってるのでドンパチはあると思っていただいてけっこう。

澄み切った悪意なき悪とはもっとも手が悪い。
人間でも善行を行ってると固く信じている時に最も残虐になれるのです。

冒険にとって必要不可欠なエピソードでありながらあまりにも規格外な存在であるため劇場版に押し込められた黎明卿をぜひご堪能ください。おそらく原作者の異常性癖がこれでもかと出ております。
あ、位置付けの話だけで文字数を取っちゃいました。



※ネタバレ所感

■1期のラストから

{netabare}「おや?反応が消えていますね」
「おめでとうナナチ。ついに成し遂げたんですね。」
「あなたにはたくさんのお礼が言いたい。是非ともまた会いたいですね」

1期第13話のラストのラストは黎明卿の不穏な一言で締めでした。
遡ることちょっと前。昏倒していたリコはミーティのお陰で戻って来られてましたね。

「私がずっと見てきた探窟家たちと同じ憧れにあふれた目」

リコの目に移ったミーティです。{/netabare}

{netabare}この劇場版で憧れを止められなかったもう一人の女の子が加わりましたね。これで五人パーティです。
ミーティを送って生への執着が無くなりかけてたナナチも「冒険が楽しい」と言いだしました。{/netabare}

これ以上ない2期への申し送りではないでしょうか?


一言
{netabare}ナナチとボンドルドの顛末はあれで良かったのだろうか?特にナナチ。{/netabare}



視聴時期:2020年10月 

-----

2020.10.31 初稿
2021.08.28 タイトル修正

投稿 : 2025/02/01
♥ : 58

Ka-ZZ(★) さんの感想・評価

★★★★★ 4.3

物語は深界五層「なきがらの海」へ…

この作品の原作は未読ですが、TVアニメ版と劇場版総集編前編・後編は視聴済です。
後編のラストでチラッと映っていたボンドルドとその娘・プルシュカが本作のキーパーソンです。


隅々まで探索されつくした世界に、唯一残された秘境の大穴『アビス』。
どこまで続くとも知れない深く巨大なその縦穴には、
奇妙奇怪な生物たちが生息し、
今の人類では作りえない貴重な遺物が眠っている。

「アビス」の不可思議に満ちた姿は人々を魅了し、冒険へと駆り立てた。
そうして幾度も大穴に挑戦する冒険者たちは、
次第に『探窟家』と呼ばれるようになっていった。

アビスの縁に築かれた街『オース』に暮らす孤児のリコは、
いつか母のような偉大な探窟家になり、アビスの謎を解き明かすことを夢見ていた。

ある日、母・ライザの白笛が発見されたことをきっかけに、
アビスの奥深くへ潜ることを決意するリコ。
リコに拾われた記憶喪失のロボット・レグも
自分の記憶を探しに一緒に行くことを決意する。

深界四層でタマウガチの毒に苦しむリコ。
リコを救ったのは成れ果てのナナチだった。
ナナチを仲間に加え、ボンドルドの待つ深界五層へと三人は冒険を進める。
そこで、プルシュカと名乗る女の子に出会い…


公式HPのINTRODUCTIONを引用させて頂きました。

ナナチからボンドルドの人となりは聞いていたので、リコたちはボンドルドに関わることなく冒険を進められれば良いと思っていましたが、その発想は虫が良すぎたようです。

何故なら、深界五層で唯一第六層を目指せるラストダイブ地点が「前線基地(イドフロント)」に設置されており、ボンドルドはそのイドフロントを拠点としていたからです。
つまり、ここから先に進むにはボンドルドとの出会いが不可避である、ということになります。

常にお面を被っているので、ボンドルドがどんな顔をしているのかは分かりません。
ただ一つ、ボンドルドの行いはナナチから聞いていた話以上に常軌を逸していたことだけはハッキリ分かりました。
ボンドルドの思考の原点は「アビスのためなら何をしても構わない」というこの一点…
それが例えどれだけ非人道的なことでも…
だからボンドルドは命を使い捨てることすら厭わないんです。
何故、この作品がR15+指定になったのかが身に染みて分かった気がしました。

もう一人のキーパーソンである、プルシュカ(CV:いのりん)は、リコと同じ年くらいの女の子です。
天真爛漫で無邪気なプルシュカは、姿を見かけたら直ぐ抱きつくほど父親であるボンドルドが大好き…
ボンドルドが女の子をあやしている…こんな奇妙な構図を見せられるとは思ってもいませんでしたが、心の底から慕っていたのは間違いありません。

そして年の近い子供同士…仲良くなるのに多くの時間は必要ありませんでした。
リコたちと直ぐに打ち解け、リコたちの冒険譚を聞いて「リコ達と一緒に旅に出たい」と希望するようになったんです。
アビスで生まれ育ったプルシュカはこの深界五層が世界の全てだったから…
外の世界を見たいと思うのも、ごく自然な流れだと思います。

脳裏に浮かびましたよ…
リコ、レグ、ナナチにプルシュカが加わり、四人仲良く探窟している様が…
プルシュカはリコに懐いていたので、リコの前向きパワーに元気を貰って、苦しくても笑顔で乗り切っちゃう…そんな姿が浮かんだんですけどね…

どうしてこうなっちゃうのかな…

前触れが一切無かった訳ではありません。
ですが、最後の最後まで私は信じていましたよ…というより、信じたかったですよ。
まさかこんなにも平然と裏切られるとは思いもしませんでしたけれど…
もう悔しさで胸が一杯です。
だけど、最後の最後で希望の光が…奇跡を見ることができて、少しだけ救われた気がしました。
気になる方は是非本編でご確認頂ければと思います。

上映時間が約105分の作品でした。
これまでリコ達が対峙してきたのはアビスに住む生き物や呪いといったアビスそのものでしたが、今回は相手が同じ探窟家という点において、やるせなさを感じたのは事実です。
また視聴して心に痛みを伴いましたが、それだけ前に進むということが甘くないのも事実だと思いますし、リコ達が選択したのはそういう茨の道なので、多少の痛みは止むを得ないのでしょう。

シリーズの続編の制作が公式HPで発表されていました。
TVアニメ版、劇場版、それともOVAなのか媒体は分かりませんが、今後の発表に注目したいと思います。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 24

60.6 6 伝説で友情なアニメランキング6位
名探偵コナン 紺碧の棺 (ジョリーロジャー)(アニメ映画)

2007年4月21日
★★★★☆ 3.5 (204)
1117人が棚に入れました
太平洋に浮かぶ“神海島”へ、小五郎と共にバカンスに訪れたコナンたち一行。島に居合せたトレジャーハンターがサメに襲われ死亡したことから、コナンは捜査を開始する。

声優・キャラクター
高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江、林原めぐみ、松井菜桜子
ネタバレ

入杵(イリキ) さんの感想・評価

★★★★☆ 3.3

子供向け作品

本作は「蘭と園子の友情」がテーマなのだが、全体的にインパクトに欠け、腑に落ちない作品である。
例によって、推理よりもアクション重視でコナンは必要無いのでは思うほど。私は本作をコナンの映画史上最低評価している。

以降の「ネタバレ」はWikiから引っ張ってきたあらすじです。
読みたい人は読んでください。核心には触れていません。
{netabare}
佐藤刑事と高木刑事は、都内で強盗犯とカーチェイスを繰り広げていた。佐藤は巧みなドライビングテクニックで強盗犯の車を追い詰め、横転させる。そのまま逮捕されることになった強盗犯は、「神海島」と「ジョリー・ロジャー」という意味深な言葉をつぶやき、意識を失った。

翌日、バカンスで神海島を訪れたコナン一行は、財宝探しに集まったトレジャー・ハンター一味と出会う。神海島は、海底の古代遺跡・海底宮殿が発見され有名になった島である。また、300年前に2人の女海賊アン・ボニーとメアリ・リードが遺したという財宝伝説も語り継がれている。興味を持ったコナンたちは島の観光課が企画した宝探し、蘭と園子はダイビングとそれぞれバカンスを満喫する。

そんな中、トレジャー・ハンターの1人が、海底宮殿を探索中にサメの群れに襲われ死亡した。当初は不幸な事故と思われたが、ダイビングスーツに残っていた痕跡から、コナンはこの事件が殺人だと推理する。さらに、東京からはるばるやってきた目暮警部の話から、トレジャー・ハンター達が昨日都内で起きた強盗事件の犯人とつながっていることが明らかになる。

その日の夜、島の観光館にトレジャー・ハンター達が泥棒に入り、逃走中に何者かからライフルで狙撃されるという事件が起こった。さらに翌日、蘭と園子がトレジャー・ハンターたちに連れ去られてしまう。蘭たちを助けるために1人、海底神殿に向かうコナン。果たしてコナンは、事件を解決して、蘭たちをトレジャー・ハンターの魔の手から救うことができるのか!?トレジャー・ハンターの正体、彼らを狙う犯人とその目的、2人の女海賊が残した財宝の謎。複雑に絡み合う謎に、コナンが挑む!
{/netabare}

宝探しという面があまり魅力的でなく、犯人は中盤で気付く程痕跡を残していて、推理要素は皆無と言っても過言ではない。
終盤の無理な設定にも納得がいかず、テーマの「蘭と園子の友情」も陳腐なものになってしまった。

全体的に中途半端でインパクトに乏しく、名探偵コナンという作品である意味が皆無である。トレジャーハンターが自分で謎が解けないからと観光客に解かせようとするという設定自体に無茶があり、犯人も馬鹿すぎて突っ込み所が満載。
推理要素も少なく、コナンもあまり活躍しないし、脚本をもう少ししっかり書いて欲しかった。
冒頭のルパン三世へのオマージュもよく分からなかった。
但し、EDは最高。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 15
ネタバレ

ヘラチオ さんの感想・評価

★★★★☆ 3.5

タイトルなし

小五郎に連れられ、太平洋に浮かぶ“神海島(こうみじま)”へバカンスに訪れたコナンたち一行。その島には古くから、海に沈む古代遺跡“海底宮殿”と、300年前に実在した女海賊“アン・ボニー”と“メアリ・リード”の遺した財宝伝説が語り継がれていた。蘭と園子は海底宮殿近くの海中でスキューバダイビングを楽しむが、そこで2人は、宝を狙うトレジャーハンターチームと遭遇する。突然、ハンターの一人が、サメの群れに襲われ、死亡。コナンはハンターの死に不審な点を見つける。捜査を進める上で浮かび上がる、謎の言葉“ジョリー・ロジャー”。海底宮殿に隠された秘密とは?300年の時を超えた暗号を、コナンが解き明かす!!というあらすじ。

今回はトレジャーハンター。謎解き。
どうやら神津島が舞台のようだ。

冒頭のルパン?は笑う。ド派手なカーチェイス。
{netabare}正面衝突を避けたほうが負けるチキンレース?の末に不二子ちゃんもルパンも覆面というオチ。{/netabare}

今回は蘭と園子が背中を預けての戦闘シーンが。トレジャーハンター悪いけど、{netabare}ライフル狙撃マンは観光案内の岩永さんだったと。のんびりしていると見せかけて悪いやつとも思うが、意外とそうでもないか。結局、財宝はなくて船だけ。海賊同士の再会の誓いみたいなものと。{/netabare}

どちらかというと冒険譚みたいな感じ。


主題歌は愛内里菜&三枝夕夏で七つの海を渡る風のように
海だし、海賊絡みだし、ぴったりだね。

EDの映像はバハマかい!!確かに日本ぽくはないけど。

投稿 : 2025/02/01
♥ : 0
ネタバレ

ノリノリメガネ さんの感想・評価

★★★☆☆ 2.2

ノットトレジャーハンター

シリーズ11作目。

今回はみんなでバカンスへ。そこで昔の海賊が残した財宝を狙うトレジャーハンター絡みの事件に巻き込まれていくという展開。
{netabare}
脚本がいまいち締まってなくて、全体的に退屈。これまで観たシリーズ中最も地味な作品だった。

現代日本において、トレジャーハンターってまじめに言われても、そんなもんいるわけないだろう、と違和感ばかりが先行してしまって、作品全体がチープなものに見えてしまった。むしろそこまで非現実な題材を取り扱うのなら、「ベイカー街の亡霊」みたいにファンタジー側に振り切っちゃっても良かったと思う。なんだか中途半端だった。

意図的にサメに襲わせるってのも殺人の手口としては不確定要素多すぎるし、サメを操ってもそれは罪になるのかなと疑問に思った。それに、今回は被害者も救えない悪党だったので、なんか別に殺されても仕方ないかと思ってしまうので、殺人事件自体もパンチが弱い。

園子がサメの囮にされるあたりがスリリングだったくらいで、後はほとんど盛り上がる場面がなかったのは残念。

ラストの息が続かなくなるという演出は「14番目の標的」で既にやられているし、しかもあの時は直接チューだったのが今回は間接チューということで画的にもスケールダウンしてた。

こんな仕事をしていては視聴者を楽しませることはできないでしょう。
{/netabare}

投稿 : 2025/02/01
♥ : 5
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